これから日商簿記1級を取得しようと考えている社会人の方もいるかと思いますが、日商簿記1級は資格の中でも、かなり難しい部類の資格となっています。
社会人で日商簿記1級を始めようと考えてる方は、覚悟を決めて臨まなければ合格は難しいです。
何も分からない状態で1から始めようとすると、全然分かりませんが日商簿記1級をこれから目指そうと考えてる人は、3級や2級から始めてしっかりと知識や実力を付けていくことが大切になってきます。
特に2級以降は“理解力”が非常に大切なので、日商簿記が初めてという人は「日商簿記3級、2級を独学の勉強方法」で勉強の流れや学習ポイントを意識してください。
日商簿記の試験会場については「商工会議所の検定試験」で確認ができます。
この記事でまとめていること
目次
社会人が『日商簿記1級』合格は厳しい理由

日商簿記1級は難易度が高い
日商簿記1級は、簿記の資格の中で極めて高い試験難易度です。
合格することで税理士試験の受験資格が得られることから、日商簿記1級は『公認会計士・税理士』など国家資格への登竜門と言われています。
そのため、誰でも簡単に取得できる資格ではないんです。
キャリアの道
日商簿記1級の受験者の多くが、今後のキャリアプランとして公認会計士や税理士など職業会計人として進もうとしてる方たちです。
また企業に勤める人のキャリアアップのために資格を目指そうとする人もいます。
合格率の低さ
日商簿記1級の合格率は平均10%
商工会議所にデータが掲載されてますが、合格率は最低3.5%のときもありましたので、いかに難易度が高いかが分かります。
社会人が受験する際のハードルが高くなりますが、それだけ難しいので受けるかどうかを考えるのは重要だと考えています。
日商簿記1級の合格における必要な勉強時間

独学で勉強をすることは、もちろんですが講座や予備校に通って合格を目指す選択肢が出てきます。
社会人の場合は、十分な勉強時間の確保をするところから始めなければ合格すら危ういです。
一般的な日商簿記1級の合格に必要な時間は約500~700時間と言われています。
社会人は時間確保から始める
社会人が覚えておかなければいけないのは、時間の確保
下記を確認しましょう。
- 仕事が忙しすぎないか
- スキマ時間を見つける
- 時間管理・健康管理
- 家事などの時間
このことから、忙しいを言い訳にせず実行する覚悟が必要になってきます。
ただでさえ、日常のプライベート時間ですら時間が足りない中での学習はハードなものとなるでしょう。
日商簿記3級・2級を受ける
日商簿記1級の合格まで約500時間以上の勉強を確保することが必須になってくるため、1日5時間勉強して、100日間の勉強が必要ということが分かります。
平日は2~3時間。休日6時間以上で行っても3ヶ月以上も掛かります。
このことから、学生は別として、社会人が仕事しながら勉強時間を確保するのが大変困難です。
ただでさえ日商簿記2級もハードルが高いとされてる中で、イキナリ1級は正直厳しいので、3級から着実に理解して資格を取るのも全然アリだと思っています。
日商簿記1級の勉強方法

日商簿記1級で確認しておくことは、配点が4科目と均等に割り振られています。
いずれの科目も10点のハードルが設けられています。
そのため、科目で偏る点数の取り方で合格することが出来ません。
学習範囲がとても広いので、合格をするためには効果的に知識を入れることが大事です。
時間が掛かる学習範囲だからこそ、効率性のある勉強が必要です。
知識を理解する
日商簿記1級は3級や2級と比べ、学習範囲が広いだけではなく、難易度が高い問題が出題されます。
勉強方法としては、すべての学習論点を均一に学ぶのではなく、強弱をつけて合格する知識を優先的に会得することが大切です。
1級の出題問題は典型的なパターンから、初見の問題まで出題される場合もあります。
学習をやみくもにしても使える知識がスグに習得できるわけではありません。
暗記のみの勉強は、いずれ限界が来るのでしっかりとした“理解”をすることが大事です。
3級はまだイイですが、2級以降から仕訳の理解度が合否を左右されると言っても過言じゃありません。
いわゆる、財務会計の分や知識になります。
単純に問題集を解くだけで、仕分けの意味が分からなくてもパターンさえわかれば何とか回答して乗り越えられただけでは、上手くいかなくなります。
そのため、広すぎるすべての範囲の暗記は困難を極めるので、自分できちんとした財務会計の教科書を使「何故、その仕訳になるのか?」理解を深めて進めていくことが重要になってきます。
日商簿記1級の効率的な勉強方法

日商簿記1級の勉強をするためには、効率的に教科書の例題を自分の力で解けるようになることが大切です。
次に問題集の基本的な解き方を理解しましょう。
予備校で出版されている問題集の活用することで、出題されやすい優先度の高い論点をおさえることが出来ますよ。
問題集は、今までの過去問を研究したものを作成されたものになるので、出題される可能性が高い問題を効率的に解いていけます。
過去問の反復
試験本番の1ヶ月半~2ヶ月前ぐらいになったら、教科書や問題集以外にも、過去問を使った問題演習をすることが大切です。
出題範囲の広い日商簿記1級は、全ての過去問を使うことで十分に出題パターンを理解して備えておかなければいけません。
勉強して学んでいくと、自分の得意・不得意の分野がハッキリと分かるようになってきます。
そのため、不得意の分野を後回しにしがちになるので、必要なコトとして全範囲を網羅して問題を解けるようにしておく準備はしておきましょう。
1ヶ所でも理解してない論点があると、問題が出題されたときに対応出来なくなり、全く解けない状況下に陥り合格の可能性が著しく低下する恐れがあるからです。
だからこそ、全範囲をまんべんなく学習しておくことが、合格をする上で非常に重要な訳です。
全範囲の網羅
試験本番の約2週間前後になりましたら、予想問題集の購入がオススメです。
全範囲を網羅するために、やれることはやっておきましょう。
なお日商簿記1級を受ける前に通信講座も合格率を上げるためにもオススメなので、もし余裕があったら考えてみてください。
≫ 参考:簿記講座1級合格コースのカリキュラムを無料で試してみる
日商簿記1級の試験に出題される問題はおおよそ決まっています。
教科書と問題集をキッチリとこなした上でマスターして、過去問の回答パターンを使うことで、合格の道が近づいてきます。
日商簿記1級を合格するメリット

日商簿記1級を合格することで、実務に直結するものばかりです。
簿記1級は極めて高度な会計知識に加え、経営管理や分析を行う能力を持ち合わせてます。
まさに会計に関するスペシャリストとして扱われるので、就職や転職に非常に有利です。
大規模企業の経理実務が理解出来ますし、独立して起業したときにも自分で経理処理や数字に基づいた経営判断が可能になったため、経営上の不安がありません。
もしも、社会人ではない就職活動の大学生が日商簿記1級を取得してたら、自信を持ってイイほどの強力なアピールに繋がります。
社会人として日商簿記1級を目指す注意点
ここまで解説してきた通り、かなりの時間を有したり、得意不得意の分野関係なく全範囲を勉強することが当たり前の条件に入ってきます。
冒頭でも話したように、覚悟が必要です。
その上で、大切なことは時間の使い方、理解力だと考えます。
社会人で仕事をしていると、どうしても非効率性の方法だったりすることも多いので、時間短縮をするということで通信講座を受講するのを推奨します。
何故なら『時短+合格率を上げる』からです。
オンライン講座など出来るようになれば、スキマ時間を活用できるので、覚えずらい部分を重点的に学ぶことが出来ます。
時間と理解力
仕事・家事、人によっては子供の世話など状況によって変わるので、小さな時間も無駄にせず行きましょう。
通勤時間や、ちょっとした5分の休息時間もインプット↔アウトプットを並行して行うことで理解度が上がります。
インプット・アウトプットはどちらに偏ってもいけません、インプットのみで終わらせた場合、次の日には50%以上も記憶から忘れてしまうので、今日中に覚えたことはアウトプットして確実に理解に繋げることが重要です。
まとめ:社会人の簿記1級は覚悟と実行力が大切
日商簿記1級は2級を遥かに超える難しさです。
3級の頃は簡単だったものが、2級になって急に難易度が上がり、1級になったことで本質の理解が重要になります。
社会人が始めるとしたら、長い学習期間になるので体調管理なども大事になってきます。
それだけ覚悟が必要なので、目指すなら本気で向き合って挑戦してください。
未経験で1級は難しいな..と感じるようなら3級・2級だけでも取ると違いますよ、気持ちが挑戦しようとしてるのでしたら、少しハードルを下げて始めてみてはいかがでしょうか?
じっくりと積み上げて頑張ってください。
以上です。
スタディング ※ 1級以外の2級・3級セットコースもあり、料金もお手頃
大変な道のりだけど、無理だけはしないでね(@CodeCrystal)よろしくね
[…] これから学習しようと考えているのでしたら、社会人が『日商簿記1級』合格は難しい理由【覚悟が必要】で学んでください。 […]
[…] 実力が付いたら「社会人が『日商簿記1級』合格」で学習して企業の準備をしましょう。 […]